白樺樹液の紹介と採取方法

北国の早春、自然からの最初の贈り物がシラカバ樹液です。まだ雪の残る4月中旬、長い冬の間眠っていたシラカバの森の木々たちは、来たるべき春のために大地の水をぐんくんと吸い上げ始めます。

 そのシラカバの木を切ることなく、幹に小さな穴をあけその水の一部を分けてもらいます。幹の穴から静かに落ちてくる雫は、樹液という言葉から連想するイメージとは異なって、さらさらして透き通っており一見すると水のようですが、飲んでみるとほのかに甘く、また様々なミネラルも含まれたとても優れた自然の恵みです。

 北欧、ロシア、韓国、中国などの諸外国では、古来よりこの樹液を漢方薬や健康飲料として愛飲しています。また近年ではこの樹液を利用した化粧品やお菓子などの開発も進められています。

 幹に穴をあけ樹液を採ってしまったら、木が枯れてしまうのではないかと思われる方もいらっしやるでしょうが、その心配はまったくありません。私たちは白樺が大地から吸い上げる水の、ほんの一部をおすそ分けしてもらっているのです。そして本当に水が必要となる芽吹きの時期になると、穴から流れ出る樹液はぴたりと止まってしまいます。したがって私たちが樹液を採れるのはそれまでのわすか約一ヵ月に過ぎません。その後、穴を木の栓でふさいておくと翌年までにはその穴はきれいにふさがってしまうのです。

 自然の恵みであるこの樹液は、生のままですと冷蔵庫でも2日くらいしか持ちません。それを過ぎると白く濁ってしまうのです。そこで私たちはろ過加熱殺菌をして瓶詰めにしました。もちろん添加物や保存料は一切使用しておりません。この100%天然のシラカバ樹液を、皆さんもぜひ味わってみてください。